「お! ノルすまね、待たせたっぺな」
黒いスーツと赤いシャツで待ち合わせ場所に現れたデンマークに、ノルウェーはことさら顔をゆがめてみせた。
「五分遅刻したから、今日の飲みはあんこのおごりだかんな」
「そう言っておめが金が払ったことなかっぺよ…俺そのうち破産すんでねけ?」
「そしたらノルウェー領にしてやっがら安心せ」
「ハハハやっぱりノルの冗談は面白れえなー!」
デンマークは広場の会談に腰かけたノルウェーの隣にすわる。
相手に聞こえるように舌打ちしてから、ノルウェーはつぶやいた。
「また、その色の組み合わせか」
他の色私服もってねえんけ、と言外ににおわせる。
「似合ってっぺ?」
「あんこうざい」
ハハ、とゆるみなく笑ったデンマークはノルウェーの頭に手をのばしたが、寸前で止めた。
「────それに」
そのまま戻した手をごし、とわざとズボンで行儀悪くぬぐう。
「血がついてもわかんねっし」
「またか────」
ノルウェーの瞳がさらにすがめられたが、それ以上何も言わなかった。
『国』である自分達にとって、命を狙われる事は当たり前のことだからだ。
「……早く、平和になるとええな」
きれいになったはずの手のひらをながめたデンマークがしみじみそう言うので、ノルウェーも珍しく文句を言わず「ん」とだけ頷いた。
世界中が騒がしい今、やはり北国の春も遠いのだ。
-atgk-
ネタ帳にあったけどたぶん使わないから出してみた。
たぶん二度目の大喧嘩直前くらい。
化身である以上襲われるのは日常だけど只者ではないからそう簡単にはやられないだろう+でもいくら強くても何も思わないわけじゃない+マークさんの軍服の色=もやもや、でできたものでした。
すっかりうちが北欧サークルみたいになっているがまあよい。
えーにちのジャスティスはオフで吐き出します。
