別にノンアルコールでも、アドレナリンと春の空気でひとはおかしくなるんだな、と、実感したんです。
なんてことはない、ある春の週末の話なんですけど。ひどかったので日記にあげときます。
「はいこれホワイトデー」
黒猫さんがくれたのは、可愛らしいマカロンでした。
「うわぁ、ありがとう!」
「2月のお返しと、フラ兄さんにちなんでみた」
「……うん、あの、チーズの本の話?」
「( ̄ー ̄)」
黒猫さんとウサギは、クリスマスとバレンタインに、カップル臭あふれるイタ飯屋で「まわりじゅう爆発しろ」といいながらご飯を食べる仲です。
(イベントのからみだったけど後から気づいて二人とも愕然とした)
その週末も、お互いの薄い蔵書をもちよる会をひらき、いつも通りご飯後、個室に引きこもったのです。
「健全だが不健全な時間を楽しみましょうか…」
「でも今日少ないですよ、ほらこれだけ」
「あ、ほんとですね。バッグ一つぶんしかないや」
お互いの何でも読める嗜好はわかってるので、黒猫さんは今日は東峰のほんを持ってきてくださった。
ウサギも新しいヘタ全般をわたし、しばしお互いよみふける。
「バリタチ諾、もえる……っ」
「いいでしょ、その本いいでしょう…!」
「うぁーこのパロディのメリ本読みたい!ペーパーだけじゃもったいない!」
「うふふ、まったくです」
「悔しい…、プーさんにときめいてしまった」
「そのサークルさんのプーはしょうがないです」
こんな大人になったらいけないコンテスト入賞を目指してるわけじゃないんですよ?
この二人、ありのままです!
なお悪いという、ね。
ひとあしお先にヘタを読み終え、東峰よくわからないながらも手をつけるウサギ。
本当によいほんは、原作を知らなくても面白い、というのが二匹の持論。(むしろ出会いが二次からという経験も多い)
一冊、読み終えて一冊、また一冊……楽しいなぁ、テンションだだあがり、アドレナリン超分泌中。
中でも、そのうちの一冊が、ねちっこいのにしつこすぎず、まりさ可愛いよまりさ、というほんで、ウサギ思わず大声で
「あぁっ…この百合えろ、すごくいい…!」
………
黒猫さんポカン、のち爆笑でした。
気をつけよう、日本語の選び方。淑女として!
もいっこひどい話
黒猫さん「デュラのエンディングパロ、あちこちで見かけるじゃないですか」
ウサギ「かわいくて面白いですよね! それが?」
黒猫さん「私、オリジナルを見て一番最初に思いついたパロディが……」
「レレレのおじさんが15人いるバージョンだったんです」
「誰得なんだよ!!」
彼女、「俺得ですらなかった」と顔をおおってさめざめと泣いてた。
なんだその思考もっとやれ。
「最後は鎌のかわりにほうきを持ったおじさんでお願いします。そしてタイトルは『レェレレレ』」
やっぱりだめだ早くなんとかしないと……!
あのひと面白すぎる、見た目ただの美人なのに。
しかも「じゃあ帰ろうか」と言って、別れるはずの駅前で、夜の寒さに震えながら二十分、「どこまでなら18禁と言わなくても許されるか」という議論をする。
「やっぱBL用語で言うところの胸の飾りまでなんじゃね?」
「確かにそこだけなら男女問わず修正されないもんね」
ある駅前でそんな話が聞こえていたら私達です。
春は……ひとをおかしくする。

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